崖の上のポニョ・トンネルや止まれの意味は?地蔵やモデルについても

崖の上のポニョで物語終盤で登場する「トンネル」。

ポニョが立ち入るのを拒んでいたり、交差点でもないのに白線で「止まれ」と書いてあります。

実はこのトンネルは非常に重要な意味を持っています。また、モデルになった場所もあるので紹介していきます。

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目次

崖の上のポニョ・トンネルの意味やポニョが嫌がる理由

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物語の終盤に登場するトンネル。このシーンが怖い感じる人も少なくないと思います。

宗介とポニョはトンネルを通ろうとしますが、ポニョはそのトンネルを「ここ、キライ…」と言います。まず、この発言でこのトンネルには何かあると思いますよね。

そして、トンネルを進めば進むほど、ポニョは人間から半魚人、そして元のさかなの姿に戻っていきます。

このトンネルについては様々な解釈があります。

  • 輪廻転生・生まれ変わるための「子宮」
  • 宗介・ポニョにとっての最後の試練
  • 死後の世界への入り口・境目

この3点の説がささやかれています。

輪廻転生・生まれ変わるための「子宮」

このトンネルは輪廻転生・生まれ変わるための「子宮」ではないかという説があります。

要するに、主にポニョにとって宗介との間で愛が生まれ、グランマンマーレの子供としてではなく、一人の人間として生まれ変わる場所だと考察します。

今まで生きていきたポニョとしてではなく、もう一度世界の子宮へ戻り、新たに誕生する過程をトンネルの中で垣間見る事ができます。

そこで、ポニョがトンネルを恐れていたことは、生まれ変わることへの恐怖を表しています。決意はあるものの、今までの全てを捨てることへの恐怖があるのだと思います。

まだ幼い姿であるものの、感覚的に感じているのだと思います。

宗介・ポニョにとっての最後の試練

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最も妥当性の高いトンネルの意味としては、宗介とポニョにとっての「最後の試練」だと考察します。

ポニョがトンネルを嫌がったのは、もしかすると、宗介に嫌われてしまうかもしれないという「恐怖」があったと思います。

ポニョの母にあたるグランマンマーレは、「ポニョの正体を知っても、それでも好きでいてくれますか」と最後に宗介に問いかけました。

して、トンネル内ではポニョがどんどん変化することで、正体がわかっていくトンネルは、この質問を前提とした試練になっているとされます。

もしかすると、私たちがみている物以上に宗介はポニョの正体を感じていたのかもしれません。大災害が起こってしまう秘密などについても、わかったのかもしれません。

また、ポニョの父であるフジモトからは、試練に失敗するとポニョは泡になって消えてしまうことが語られています。

つまり、最後のグランマンマーレからの質問で、さかなや半魚人のポニョと一緒にいたくない、と宗介が思ってしまうと、ポニョは死んでしまうのです。

たとえ死ななくても、宗介のことが大好きなポニョにとって、そう思われてしまうことは、何よりの恐怖だと感じていたのだと思います。

よって、自分の正体を含め全てを宗介に知られてしまう事に怯えていたのだと思います。

これらのことを踏まえ、宗介やポニョにとって最後の試練がトンネルだったのではないでしょうか。

死後の世界への入り口・境目

もう一点のトンネルの意味ですが、崖の上のポニョは後半から「死後の世界」を描いているとされています。

こちらについては音楽を担当する久石譲さんが公式にインタヴューでコメントしており、かなり信憑性が高いとされています。

よって、この世とあの世の境目を「トンネル」で表現していると考えられます。ポニョが怖がっていた事にも説明がつきますね。

しかし、それでも宗介がポニョを想う気持ちは「死」さえも乗り越える・受け入れる力があることを証明しています。

宮崎駿監督の作品において、「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」でもトンネルを抜けると異世界へと繋がります。

今作「崖の上のポニョ」でもトンネルの先は異世界であり、死後の世界である可能性は非常に高いです。

この3点、全て可能性はあるので、どれも正しいしれません。様々な憶測を呼ぶ事が監督の狙いなのかもしれませんね。

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白線の「止まれ」や地蔵の意味について

トンネルの入り口には、地蔵と白線で「止まれ」と書かれています。さらに、「交互通行」「一車線」「譲り合い」などの文字も確認できます。

これらの意味を考察すると、

トンネルに入る前に、しっかり考えて(一時停止)トンネル内で何があっても(交互通行)狭い道でも(一車線)お互いに受け入れて(譲り合い)進みなさい。

と宗介とポニョに語りかけていると思います。

そして、お地蔵さんは「子供の魂を救済する」と言われています。トンネル内で何があっても、魂は救済する事を意味しています。

よって、全て自分たちの力と考えで安心して決断しなさい。

と訴えているように感じますね。

あくまで推測ですが、これほどの映像内にこれほどの情報を盛り込んでいることを考えると、間違っていないのではないでしょうか。

細かいとこまで感動物ですね。

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トンネルのモデルについて

ポニョの舞台・モデルとなっているのは広島県福山市鞆の浦である事がわかっています。

トンネルの場所については、明確な情報がありませんでしたが、ポニョの舞台なので海岸沿いのトンネルである事がわかります。車一台しか通れないトンネルです。

しかし、現在埋め立てられてしまったとの情報もあるので、実際に見ることは難しいかもしれませんね。

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まとめ

今回は崖の上のポニョのトンネルや止まれの意味、地蔵やモデルについて考察しました。

トンネルのシーンは非常に重要な場面になります。

本当の意味は定かではありませんが、メッセージ性の強いシーンであることは間違いないでしょう。

是非、今回の内容を頭にいれて各々でトンネルについて考察してみましょう!

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