崖の上のポニョに登場するキャラクターである「フジモト」。
登場時より不思議な雰囲気を持ったキャラでストーリー上欠かせない存在です。
また、名前も普通の日本人のような名前ですよね。今回はフジモトの正体や名前の由来やモデル・目的と除草剤を撒いている理由について紹介・考察していきます。
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崖の上のポニョ・フジモトの正体は何者?
だから私の好きなジブリ男子はポニョのフジモトだって言ってるじゃないですか!!!!(?????) pic.twitter.com/15OvLxYPyd
— 海風まりん⚓️ (@marimarimo517) August 19, 2019
ジブリ汗まみれの四万十川の回、ポニョのフジモトの正体について宮崎監督の説明が少しだけあってナルホドと。
— OYA takashi (@tscp) September 21, 2010
フジモトは明らかに謎の多い人物として登場します。見た目は髪は長髪でボサボサ。普通に歩いていたら不審者ですよね。
その正体は今作のメインキャラであるポニョの父親になります。
ポニョとの共通点は髪の色が一緒な事が最大の理由になります。また、物語の展開的にも父親であれば腑に落ちるポイントがいくつもあります。
そして、フジモトは人間を嫌っている設定になります。よって、フジモトは人間ではないということになります。
なぜ、人間を嫌っているのかという点にフォーカスすると、フジモトの正体も自ずとみえてきます。
実は、元々潜水艦ノーチラス号の乗組員をしていた事がわかっています。(設定資料などより)
ノーチラス号とは、
ノーチラス号(ノーチラスごう、仏: Nautilus)はフランスのSF作家ジュール・ヴェルヌの小説『海底二万里』と『神秘の島』に登場する架空の潜水艦である。ノーチラス号の艦名は、ロバート・フルトンにより1800年に設計された潜水艦ノーチラスの名にちなむ。ノーチラス(Nautilus)はラテン語でオウムガイを意味する。
ノーチラス号は元インドの王子にして技術者であるネモ船長により設計され、その指揮下の元、陸地との一切の交流を絶った海底探検の航海を続けている。
引用元:ウィキペディア
このノーチラス号で唯一の東洋人であったのがフジモトになります。
ノーチラス号は陸地との一切の交流を絶たれているため、艦内での人間関係は悪くなるとかなり苦しい航海になると思います。
もしかすると、その中で人種的に差別を受けた、または迫害された可能性が高いのですはないかと考察します。
また、潜水艦同士の戦闘などでやむをえない状況でも破壊する状況に嫌気がさした事も考えられます。
よって、フジモトは人間嫌いとなり、人間としてのフジモトを捨て、海の眷属(神の使い)として生きる魔法使いになったのだと思います。
フジモトの正体は「海の神」のもとで、人間に対する恨みを持った化身にだと推察します。
また、元人間であることから、人間と海の両方の立場を知る存在になります。
「フジモト」の名前の由来やモデルについて
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来週の金ローでポニョが放送されるのでお知らせです。既にお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、フジモトはクロウリーです。間に吉井和哉を挟むと分かりやすいので置いておきます。 pic.twitter.com/OFcVItpHEX
— チョコの人 (@1572chocolate) August 17, 2019
NHK Worldで宮崎駿のドキュメンタリーやってて、ポニョがアニメーター近藤勝也さんの娘、ふきさんをモデルにしたものだったのを知った。似てる… pic.twitter.com/5PSju4DYJI
— はちゃ (@dabeper) April 20, 2019
もと人間であることを知っていれば、「フジモト」という名前はある程度納得できますが、最初は名前にに違和感を覚えたと思います。
「フジモト」はどこから由来しているのか、ノーチラス号を題材とした「海底二万マイル」で参照して見ましが、そのような名前の人物は存在しませんでした。
よって、一番由来として考えられるのは、制作側スタッフの名前を由来にした可能性が一番高いのではないでしょうか。
かつて東洋人であったことから日本名で語呂の良い雰囲気で命名したのだと思います。
そして、モデルとなった人物は、今作作画監督・主題歌の作詞を務めた「近藤勝也」さんになります。
ポニョ自身も近藤さんの娘をモデルにしているそうです。
そんなリアルな親子関係をそのまま再現することで、リアリティーを追求していますね。
見た目は吉井和哉さんやクロウリーさんをモデルにしたと噂されていますが、確実ではないですね。
「フジモト」の目的は?
結局人の世界は崩壊した、という終わりなのですが。そもそもまともに人間世界の制度が存続したとすると戸籍も存在しない、居る筈のない人間であるポニョには未来が無い。それはハッピーエンドではない。津波が全てを洗い流し、結局フジモトの「人の世界の崩壊」という目的は達成されたのです
— うに (@unisann) August 24, 2012
フジモトの目的は眷属になった理由として、「人類の破壊性に愛想を尽かした」事が始まりとされています。
今回、ポニョが人間に興味を示した事に対して、元人間であることからそこまで否定しているようには見えませんでした。
よって、ただ人類を滅ぼす事が目的ではなく、人類・世界の人間たちの考え方やあり方を変える事が目的ではないかと考察します。
そして、物語のクライマックスではフジモト自身も人間の優しさを感じ自分の考えを改める完結します。
なので、人間の「優しさ」を求めていた事がフジモトの本当の目的であるのではないでしょうか。
素直になれず、表にには出していませんが、愛想をつかした人間たちに希望を抱いていたのだと思います。
除草剤を撒いている理由について
ポニョの、フジモトが除草剤(乾燥防止の水)を撒くシーンの真似が大好きなんだよ!春日さんの動き、あれ結構難しい!さすがっす!次はリサが車発進さすとこまでちゃんと見たいw
— ぐるど (@keeeeemo) February 14, 2015
冒頭でフジモトが撒く除草剤は、人間都合の目先の因果関係しか視野に入ってこない近代的理性への遠回しの批判だと思う。#ポニョ
— PKA (@kohei141) February 13, 2015
フジモトは今作の冒頭で、除草剤のようなものを撒きながら登場します。
リサにも除草剤を撒かないでください!と忠告されていますね。
実はこれは除草剤ではなく、「海洋深層水」になります。先ほども紹介したように、フジモトは人間ではなくなっています。
よって、陸上での活動はできるものの、長時間は不可能ということになります。
「崖の上のポニョ」では季節的に夏となります。夏の地面はかなり高温となり、魚などが接触すると簡単に火傷をしてしまいます。
フジモトも靴を履いているとはいえ、同様なのだと思います。
しかも、普通の水ではなく「海洋深層水」です。体になじみやすいため、効率が良いのだと思います。
その他に考えられるのは、人間に対しての嫌悪感も現れています。
水で浄化することで、自分も人間たちの破壊性が移ってしまうことを懸念しているのだと思います。
除草剤のようにしたのは、人間たちを雑草と比喩していることも考えられます。
それほど、人間を嫌っていることを物語冒頭で意識させることで、フジモトの存在感や人間に対する想いを表しています。
まとめ
今回は崖の上のポニョに登場する「フジモト」の正体や目的・名前の由来やモデルについて紹介しました。
フジモトのバックグラウンドを知る事で、崖の上のポニョを何倍も楽しむ事ができます。
宮崎駿監督の作品の中でも、抽象的な作品で対象年齢が低めに設定されていると勘違いされがちですが、非常に深い作品です。
是非、何度も作品を見る事をおすすめします!
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