崖の上のポニョは宮崎駿監督作品の中でも少し異例の作品になります。
様々なメッセージが込められており、特に最後の結末やリサのセリフには深い意味があるとされています。
今回はその真相について考察していきます。
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崖の上のポニョ・結末の意味は?
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それでも悲劇と言えないのは、さっきも書いたけども、ポニョ自身にとっては地上のほうが「生の国」だからで、やはりキャラクターの価値観ごとに結末の意味が大きく変わるおはなしだなあと思いました。個々の立場を想像して何度でも楽しめるのが凄いよね
— 串間あずき (@azuki0912) September 22, 2017
映画の話して私ぽにょ見たことないからわかんないんだけど、「何を伝えたいかわかんなかったからポニョ面白くない!」って皆言ってて皆この映画で何を伝えたいのかって思って映画見てるんだ…って思った 結末の意味くらいは考えるけど監督の思考をそこから想像したことはなかったな~
— こうのぼり (@gykwsy) September 7, 2012
「独律説」からみてもけいおんは「夢の中」から出てこない事(ハムスターは檻から出たが、家からは出ない)を選択した。この結末は「ポニョ」(海の世界を肯定する)「 W」(フィリップのいる風都に居続ける)と同じ意味を持つ終わりに見える。虚構が現実を侵食した時代から、切断の時代になったのか
— すぱんくtheはにー (@SpANK888) October 1, 2010
崖の上のポニョでは、公開当時や地上波放送時、意味不明・理解不能という人が多数しました。
過去の宮崎駿監督の過去の作品であれば、大まかな筋の上疑問点などありましたが、基本的にはストーリを楽しむことができました。
しかし、今作「崖の上のポニョ」においては子供向けな一面が表のストーリーになります。
その裏には、メッセージ性や深い意味が込められた作品となっています。実は大人でも深く楽しめる作品となっています。
結論から崖の上のポニョの結末の意味についてですが、
人類も世界(海)も、現世でもあの世でも「愛」を大事は共通している事を伝えたいのではと考察します。
子供たちに向ける愛の物語
まずは、結末までのストーリーを大まかに説明していきます。
ポニョの父フジモトは娘が世界に大穴を開けたといい、世界が破滅すると慌て出します。
しかし、ポニョの母グランマーレは、ポニョをそのまま人間にしてしまえば、ポニョの魔法がなくなり、防ぐ事ができると夫フジモトに言います。
ただし、それを可能とする古い魔法を使うことには条件がありました。
それは「宗介のポニョへの愛が続くこと」でした。宗介のポニョへの気持ちに変化が起きたら、ポニョは泡となって消えてしまうと言います。
その頃、あの嵐や津波も地上ではおさまり、宗介の母リサは宗介とポニョを家に残して、彼女が働いている老人ホームの様子を見にいきます。
翌朝、宗介とポニョが母リサを追っていくと、その途中で魔法の力を使い果たし、ポニョは眠り出して魚の姿に戻ってしまいます。
そこにやって来たポニョの父フジモトは、2人を海底へ連れて行きます。すると母リサの勤め先である老人ホームは海底にあり、そこでは2人の母親リサとグランマーレが待っていました。
ポニョの母親グランマーレは宗介の気持ちを確かめようと問いかけます、宗介が「心からポニョを好きになる」ことをです。
そしてポニョにも魔法を捨てて人間になっても本当に良いか尋ねます。
そして、2人が頷くとグランマーレはポニョを人間にする古い魔法をかけました。
その後、宗介とポニョは陸へと戻りキス、彼女の姿は5歳の少女に生まれ変わります。
そして、崖の上のポニョは終焉を迎えます。
表のストーリーを見る限りでは、宗介とポニョの2人の愛が世界を救った事になります。まず、この1点が子供たちへ伝える愛の形ということになります。
この点だけみると、単純明快なストーリーでジブリ作品を期待している人からすると、拍子抜けします。
しかし、「崖の上のポニョ」の裏設定は大人向けの設定となっています。
大人たちに向けた愛の物語(ポニョの本質)
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よく都市伝説の話で、「ポニョは後半から死後の世界である」とされています。この内容については、裏付けが取れている事がわかっています。
ジブリの音楽を担当している久石譲さんが重大なコメントを残していました。
崖の上のポニョに関するインタビューの中で、
「死後の世界や輪廻転生などの難しいテーマを投げかけながらも、子供からは少年の冒険の物語に見える、という二重の構造を表現するのが難しかった」
と意味深なコメントを残しています。完全に「死後の世界」をイメージしている事から、確実にこの設定はあったことがわかっています。
そして、「崖の上のポニョ」のキャッチコピーは「生まれてきてよかった」。
子どもたちが不安を抱いて生きるのではなく、「生まれてきてよかった」と思える世界観を表現しています。
それに加え、大人たちに向けても、決して死後の世界・何があっても愛のちからだけは忘れないで欲しいというメッセージ性も含まれています。
天変地異が起きても、何もかもなくなってしまっても、愛の力でハップーエンドを迎えるストーリー。
輪廻転成=生まれ変わっても、海底でみんな過ごしているように幸せな未来が待っていることを表しています。
そのために、崖の上のポニョでは、毎日を死の時まで全ての人たちが幸せになって欲しいという願いが込められていると考察します。
この2点の視点を視聴者側に直接的ではなく考えさせる意図があったのだと思います。
もしバッドエンドでは、悲しみしか産みません。あえてハッピーエンドにすることで、様々な憶測を産むことや子供向けに見せかけ、深い意味を持たせると考察しました。
諸説ありますが、それぞれの考え方があることも、宮崎駿監督の策略なのかもしれませんね。
最後のリサのセリフについて考察
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娘がポニョ観ながら登場人物のセリフとか音楽とか全部真似してるんだけど、最後の方のリサの「あなたも!グランマンマーレ」を「あなたも!がんばれえー」って空耳してて麦茶吹いた
— 真田ぽーりん (@pohrin_s) August 18, 2019
ポニョが人間になる最後のシーンでポニョ母は「ありがとうリサ」といい、リサはその返事をしてるけど、なんなのかききとれなくて2回巻き戻した。ぐぐったら同じことを思ってる人がいた。グランマンマーレっていう名前は紹介されてたっけ?。http://bit.ly/a1V1zR
— シワプリ (@siwapuri) June 24, 2010
ポニョ終わった。噂のトンネルも出てきたが、正直深読みじゃないかな。普通に人魚姫と考えた方が楽しめる気がする。ただ何で母親名前で呼ぶのかは最後までわからんwリサ良いお母さんだけどな
— ダース・彌亮 (@yaryoh) February 5, 2010
もう一点、結末として話題を読んでいるのは、宗介の母親であるリサのセリフです。
リサがポニョの母親(グランマンマーレ)に向かって、「あなた!・・・」と喋ります。
ここで「・・・」の部分で何を言っているのかわからない人が多いとなりました。
ここは、「あなた!グランマンマーレ!」と言っています。
聞き取りにくかった部分に何か隠されているのではないかと言われていましたが、ここではただ名前を呼んだだけになります。
同じ母親同士、がんばりましょうね!という意味になります。
宮崎駿監督の作品で暗号のようなものは基本的に存在せず、物語主体で意味深な内容を考察させるストーリが大半です。
ポニョも前述したように、それぞれで全体を俯瞰して考えてみると作品をより一層楽しむことができます。
まとめ
今回は崖の上のポニョ・結末の意味や、最後のリサのセリフについて考察していきました。
個人的に宮崎駿監督の作品の中でも、度肝を抜かれた作品でした。
どう考えても、ただの子供向け作品として作られる作品ではないと踏んでいたので、公開当時劇場で様々な考察をしたのを覚えています。
素晴らしい作品だと思います。視聴者自身が作品の幅を広げる事ができる名作だと思います。
是非、今まで嫌っていた人も、見た方を変えて挑戦してみましょう!
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