「おおかみこどもの雨と雪」無料動画配信サイトまとめ！デイリーモーションやパンドラは危険？

最初、タイトルのおおかみこどもの雨と雪という意味がわかりませんでしたが、それぞれの子供の名前であることがわかると、なんと素敵な名前なんでしょうと感銘しました。まずびっくりするのは、おおかみおとこと結婚する花という女性の不思議な芯の強さです。どんな困難があっても笑顔を絶やさないという女性は、きっと細田監督の心の中にある理想の母親像のような気もしました。

二人が巣立っていってしまって、たった一人になった花は人間の世界でも同じだと思います。社会に出るために家を出ていってしまった母親たちの心情を表現していて切なくなります。雨が狼として旅立つシーンは、号泣してしまいました。子供に十分すぎるほどの愛を注いでいたのに、まだ何もしてないという母の気持ちは、世界の母親たちの気持ちでもあるのでしょう。

おおかみこどもの雨と雪は、おおかみと人間から生まれたおおかみ人間の雨と雪の成長と葛藤の物語です。おおかみ人間のお父さんと人間のお母さんは、大学で出会い恋に落ちます。

しかし、幸せな時間は長くは続かなかったのです。お父さんが死んでしまったのです。おおかみの姿で発見された彼は、ゴミ収集車で運ばれていきました。その様子を見る描写は、本当に辛かったです。おおかみこどもの雨と雪は、幼い頃は雨は人間の社会に溶け込んで争い事は避けてきました。雪はお転婆な性格で、おおかみに近かったです。そんな2人に転機が訪れます。雨は、あるおおかみと出会い様々なことを教わるようになります。雪は、学校での生活が楽しくて、徐々に人間の性格に溶け込むようになります。

運命は2人を分かち、雨はおおかみとして、雪は人間として生きることを選ぶのです。 観たあとに、心苦しくももう一度2人の人生を観たい、という気持ちが込み上げてきます。

おおかみこどもの雨と雪は細田作品の中でいちばん好きです。おおかみおとこのキャラクターが大好きで寡黙で孤独感の伝わる大沢たかおさんのアフレコが良いなと思います。おおかみおとこがずっと一緒にいられたらどんな家族になっていたのか町で暮らせたのか、それとも家族そろって山のほうに引っ越したのかなど、とても気になります。

花の声優を宮崎あおいさんが務められていますが、キャラクターのお顔と似ていてびっくりしました。それゆえか声もしっくりきました。子供たちはそれぞれ違う成長の仕方をしましたが、成人した後の２りの生活がとてもきになります。細田監督のほかの作品に背景などでちょっとでも登場してくれたらうれしいなと思っています。

おおかみこどもの雨と雪のは狼の父親と人間の母親の間に生まれた姉弟の物語です。子供を育てるため、田舎への移住を選んだ花の一生懸命さや周りの支援に、力強さと温かさを感じました。

小さい頃の子供たちはとても可愛いく、愛らしく、微笑ましいシーンがたくさんあるが、成長し人間として生きていくのか、狼として生きていくのかそれぞれ葛藤しながら選ぶ姿はとても繊細でなんとも言えません。花が親として子供の道を決めてあげるべきか、それとも子供が選んだ道を応援してあげるべきか、そんな親心の葛藤も考えさせられます。

雪は人間で、雨は狼で生きていくことを決めるが、雨がたくましく成長し母である花との別れのシーンはとても感動します。どんな生き物も自分自身で決断することに意味があると教えてもらいました。