思い出のマーニーに登場する謎のおじさん「十一(といち)」。
登場回数は少ないものの、その正体について気になる人も多いキャラクターです。
今回はそんな「十一」の正体は何者なのか、また花売りの少年との関係も囁かれているため考察していきます。
思い出のマーニー・十一(といち)おじさんの正体は何者?
途中で登場する髭モジャモジャで緑の帽子を被ったおじさんが気になるんだけど・・・。
十一(といち)は主人公・杏奈が訪れた田舎で登場するおじさんです。
白いひげを蓄えた老人であり、一見いかつい男性です。
口数が非常に少なく、10年に一度しか喋らないと噂されている謎多き人物です。別名”だんまり十一”とも言われています。
その性格から親しい友人は少なく、近所の子供たちからもからかわれています。
満潮になり湿っ地屋敷で立ち往生していた杏奈を見つけ、ボートで岸まで乗せていってくれました。
マーニーのことも知っており、彼女を「青い窓に閉じ込められたかわいそうな少女」と言っておりマーニーのいた時代にも関わりがあることを示唆しています。
心を閉ざしている杏奈が、何も気にせずに存在としても描かれています。
杏奈と2人でボートに乗って過ごしている光景もありました。
そんな、十一の正体は本作に登場する「マーニーの日記(6月11日)」に記されている人物ではないかと言われています。
この闇の村の子たちがまた窓の下のところまで来ている。
みんなで小さな男の子をからかっていた。
その子が泣き出したので一人の子がお菓子をあげたら、泣きやんで食べた。
でも、その子がお菓子の袋まで食べてしまったので、みんなはまたからかいはじめた。
その子は全然いいかえさないの。
なんだかとてもかわいそうだった。
この日記に記載されている、「小さな男の子」が「十一」ではないかと言われています。
現在の十一に共通する点は、
- 全然言い返さない
- 子供たちにからかわれる
この2点から十一の可能性が非常に高いと思われます。
また、マーニーの事を「青い窓に閉じ込められたかわいそうな少女」と言っている点からも納得できます。
マーニーと同様に外界と別離していたことや、十一が人たちから疎外されること、杏奈が溶け込めないこと、それぞれが重なっていると思うと、また違った見方ができます。
一方で別の説もあります。
花売り少年なのかについても
十一の正体は「花売りの少年」ではないかという説です。
マー二が花売りと一緒にダンスしたことを杏奈に話しています。
最後にマーニーとダンスを踊るシーンがありますが、一緒に踊っている相手の顔までは見る事ができません。
この相手の人物が幼少期の十一ではないかという説です。
村に住み続ける理由やマーニーに助けてもらった過去(日記の内容が確かであれば)全てをひっくるめて「十一」以外考えられないと思います。
今作において、十一は重要な立ち位置に存在しており、マーニー・杏奈を体現している数少ない大人の一人である事がわかりますね。
十一の名前の由来は?原作の名は?(ワンタメニー・One too meny)
補足になりますが、十一の名前の由来もわかっています。
原作に登場する十一は名前が異なります。
スタジオジブリ・アニメ版 | 原作 |
---|---|
十一(といち) | ワンタメニー(One too many・10人と1人余分な子) |
となっています。
名前の由来は、11人兄弟の末っ子だからという理由。
まさに原作版での「ワンタメニー」の意味を考えると、上記で紹介した十一の正体そのものに感じます。
名前の由来からも納得できますね。
十一おじさんの正体がわかったよ!めちゃくちゃ重要な人物だったんだね。
まとめ
今回は思い出のマーニー・十一(といち)おじさんの正体は何者なのか、花売り少年なのかについても考察していきました。
単なるサブキャラクターではなく、しっかり意味を持った登場人物になります。
スタジオジブリ作品では、一人一人のキャラクターに深い意味があり、作品の深みや伝えたい事を表現してくれています。
だからこそ世界的にも評価される理由はここにあると思います。
是非、背景を理解した上で「思い出のマーニー」を見返すと更に楽しめると思います!是非、選考にしてみてくださいね!
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