ドラマ『半沢直樹』の原作小説は?見る順番や時系列は?
ドラマ『半沢直樹』は2013年に公開され、最終回の視聴率は42.2%というとんでもない数字をたたき出し、「倍返し」というフレーズはその年の流行語大賞にも選ばれるなどなにかと注目された超人気ドラマとなりました。
原作となったのは、人気作家・池井戸潤さんの小説で、現在4作品がシリーズ化されています。
池井戸潤さんの作品といえば「下町ロケット」や「ルーズヴェルト・ゲーム」など数多くのドラマや映画に実写化されています。
ドラマ「半沢直樹」もその中の一つですが、原作小説とはタイトルが違うので少しわかりにくいかもしれません。
- オレたちバブル入行組
- オレたち花のバブル組
- ロスジェネの逆襲
- 銀翼のイカロス
子会社に出向した #半沢直樹 を待ち受けていたのは、親会社・銀行による大型案件の横取りという仕打ちだった❗️ 半沢は、ロスジェネ世代の森山とともに反撃をもくろむが…⁉️ ドラマの原作はこちらになります‼️ #ロスジェネの逆襲 #池井戸潤 pic.twitter.com/WlCTir0nUM
— 池井戸潤の事務所です (@officeikeido) July 19, 2020
オリジナルのタイトルには「半沢直樹」という名前はついていないのでわかりにくいかもしれませんが、最近重版されたものに関してはわかりやすく、「半沢直樹」の文字が入っており、シリーズ作品であることが分かりやすくなっています。
2013年に公開された1作目の「半沢直樹」の内容は原作小説でいうと、「オレたちバブル入行組」と「オレたち花のバブル組」の2作品の内容になっています。
「オレたちバブル入行組」主人公・半沢直樹が東京中央銀行・西大阪支店での西日本スチールへの融資から5億回収、支店長への逆襲までの物語で、ドラマでは前半に当たります。後半の伊勢島ホテル編は「オレたち花のバブル組」になります。
まだ原作を読んだことがない方は原作も読んでみるとより楽しめると思います!
→2013年放送の1作目のドラマ『半沢直樹』を見たい方はこちら
放送中の『半沢直樹2』の原作は?
2020年7月から放送中のドラマ「半沢直樹2」は原作で言うと「ロスジェネの逆襲」からになっています。
伊勢島ホテルでの問題で銀行内部の内通者を暴き、伊勢島ホテルへの融資不渡りを回避し金融庁にも打ち勝った半沢直樹でしたが、頭取から言い渡された辞令は「東京セントラル証券」へ部長職として出向を命じられます。
そこで電脳技術集団とスパイラルとの買収話から親会社の案件横取りなど、半沢に対しての嫌がらせなど様々な困難にぶち当たります。
2020年放送の「半沢直樹2」前半はこの「ロスジェネの逆襲」、後半には「銀翼のイカロス」で瀕死の航空会社を再建に導くストーリー展開になるのではないかと思います。
まだ原作を見たことがない方は、ロスジェネの逆襲から読み始めても十分に楽しめると思います!
ドラマ『半沢直樹』と原作小説との違いは?
原作をすべて読んでいる私ですが、原作もドラマもどちらも好きです!
原作には原作の面白さが、ドラマには半沢直樹を演じる堺雅人さんの鬼気迫る演技や演出には迫力があって毎回興奮します
ただやっぱりドラマ版となると原作からは少し設定が違う部分もありますので紹介します。
原作との違い①あの名言は原作ではほとんど出てこない
ドラマ「半沢直樹」といったら「やられたらやり返す、倍返しだ!」のお決まりのフレーズが有名ですね!
2013年の流行語大賞にも選ばれるほど強烈な印象を与えました!
しかし原作では半沢直樹がモットーとしているこの名言はほとんど出てきません。
これはドラマを制作するにあたっての演出が強く出た結果だと思います。
ただ、原作ではこの名言が出てこなくても十分に面白い内容になっています!
半沢直樹の原作は読んだことあるけど、倍返しだ!なんて台詞あったかなぁ。
— 洗濯機フライドチキン (@LamazeCannon) July 20, 2020
原作版の半沢直樹では、ドラマほど倍返しだとは言ってない。大和田さんにしっぺ返しを敢行しようとした時に言ったくらいで、倍返しは殆ど言ってない。
— 松竹殿 (@YOSHI87110971) July 19, 2020
原作との違い②父は死んでない
ドラマでは半沢直樹の父はねじ工場を営むも経営に行き詰まり産業中央銀行(後の東京中央銀行)の大田和に融資を断られ自殺したという設定になっています。
しかし原作小説では半沢直樹の父は自殺していません。
ドラマでは父の自殺が半沢直樹が東京中央銀行に入り大和田常務に一矢報いる動機となったわけなので、視聴者からすると半沢直樹vs大和田常務という構造がより鮮明になったので、ドラマ上の設定としては面白かったと思います!
そもそも原作で、半沢直樹の父は自殺していないし、半沢の父の工場を見捨てたのも大和田常務じゃない。
— 鈴木和裕 (@kazu_mha) September 23, 2013
原作との違い③妻は専業主婦ではない
ドラマでは上戸彩さん演じる半沢直樹の妻・花は専業主婦として描かれ、銀行員としてのしがらみや苦悩を優しく癒す素敵な妻という設定になっています。
ドラマでの食事シーンでは毎回栄養バランス抜群の定食が出てくるなど、半沢の心身の支えとなる存在です。
しかし原作小説では妻の花は専業主婦ではなく、もともとは広告会社で働く女性となっています。
半沢直樹の妻の花、有能なキャリアウーマンだったけど、半沢の仕事の都合で専業主婦になったので、半沢は妻に頭が上がらないって設定になってるって、原作読んだ弟が言ってた。
— 宇野ゆうか (@YuhkaUno) November 6, 2013
原作との違い④剣道はドラマ上の演出?
ドラマでは西大阪スチールの東田と対峙した際や、同期の近藤を慰めるシーンなどでは剣道を通じて互いの思いを図るような演出が行われています。
しかし原作では剣道は出てきていません。
ドラマ上、動きのある演出や、言葉を交わさずとも分かり合える仲の半沢と近藤を強調した結果剣道になったのではないでしょうか。
おそらく放送中の「半沢直樹2」でも剣道のシーンは出てくると思います。
半沢直樹の特技が剣道、という設定は原作にはなくて、映像化となるとやっぱり「動き」の要素を足していかないといけないんだなーと、原作とメディアミックスについて考えたことがあった。
— 216R (@216R) July 5, 2020
「半沢直樹3」は高確率で来ると思う根拠!
2013年に第1作目のドラマ「半沢直樹」が放送され、7年の時を経て2020年7月に「半沢直樹2」が放送されました。
ドラマと原作の関係を考えると、
半沢直樹(2013)・・・「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」
半沢直樹2(2020)・・・「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」
となっています。
原作は出し尽くしたかと思われましたが、池井戸潤さんのシリーズ最新作が発表になりました!
半沢直樹関連の5作品目タイトルは「アルルカンと道化師」!
2020年9月に発売となっており、現在予約受付中となっています!
だいたい小説2冊分でドラマ1クールとなっているので、「アルルカンと道化師」+6作目が「半沢直樹3」の内容になるのではないかと思います!
今「半沢直樹2」が始まったばかりですが、今回も世間を騒がせてくれそうですし、「半沢直樹3」もいつになるか分かりませんが期待大です!
【ご予約受付中】
— 今井書店書籍バイヤーチーム (@imaibooks_buyer) July 23, 2020
『半沢直樹 アルルカンと道化師』池井戸潤(講談社)
今井書店各店には9月中旬入荷予定です。
ドラマもさっそく話題沸騰の「半沢直樹」シリーズ、6年ぶりの待望の最新作!!
今井書店各店にてご予約受付中です! pic.twitter.com/AxQXGjGtxF
まとめ
今回は、大人気ドラマ「半沢直樹」の原作について紹介しました!
まとめると半沢直樹の原作は、
- オレたちバブル入行組
- オレたち花のバブル組
- ロスジェネの逆襲
- 銀翼のイカロス
となります
さらに、2020年9月にはシリーズ5作品目となる「アルルカンと道化師」も発売予定となっています!
5作品目も発売となると、ドラマは「半沢直樹3」までありそうですね!
原作には原作の面白さ、ドラマにはドラマの面白さがあるので、まだ原作を読んだことがない方はぜひ原作もあわせて楽しんでください!
→2013年放送の1作目のドラマ『半沢直樹』を見たい方はこちら
池井戸潤さんの作品はすごく読みやすくグイグイ作品の中に引き込まれていくので読み始めたら止まりません!
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