海獣の子供「海の幽霊」歌詞の意味は?映画との関係と米津玄師の想いを考察

漫画原作の映画「海獣の子供」の主題歌を米津玄師が担当することとなり、MVが公開になりました。

抜擢された時点ですでに話題になっていました。

今回は歌詞も公開になったので、意味や映画との関係・米津玄師の想いについて考察します。

目次

海獣の子供「海の幽霊」歌詞の意味は?

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まず、公開されたMVより歌詞を紹介していきます。

開け放たれたこの部屋には誰も居ない

潮風の匂い染み付いた椅子ひとつ

 

あなたが迷わないように開けておくよ

軋む戸を叩いて

何から話せばいいのか わからなくなるのかな

 

星が降る夜に あなたに逢えた

あの夜を忘れはしない

大切なことは言葉にならない

夏の日に起きた全ての思いがけず光るのは海の幽霊

 

うだる夏の夕に こずえが船を見送る

いくつかの歌が囁く 花を散らして

あなたが何処かで笑う声が聞こえる

熱い頬の手触り

ねじれた道を進んだら その瞼が開く

 

離れ離れでも ときめくもの

叫ぼう今は幸せだと

大切なことは言葉にはならない

跳ねる光に溶かして

 

星の降る夜にあなたに逢えた

あの時を忘れはしない

大切なことは言葉にならない

夏の日に起きた全て

 

思いがけず光るのは海に幽霊

風薫る砂浜で また逢いましょう。

 

 

以上が耳コピした歌詞になります。多少違う部分がありますが、ご了承ください。

すでネット上でも多くの人が耳コピしていました。

 

多少の差異はあるんもののほとんど同じだと思います。

では歌詞の意味について、パート毎の考察していきます。

全体を通して海と人間の関わりについて表現していると思われます。

前奏歌詞

開け放たれたこの部屋には誰も居ない

潮風の匂い染み付いた椅子ひとつ

前奏歌詞のでは、誰も住んでいない海辺の家・または空き家などが情景としては浮かぶと思います。

施錠もせず、誰でも入ることができるような部屋には椅子がひとつだけあります。かなり年月が経過し潮風に匂いが染み付いています。

ここでは冒頭部分で最初に結果を掲示していると考察します。

気がつけば誰もいなくなって、唯一残されたのはたった一つの椅子=未来世界で生き残れるのはそこに座れる一人しかいない。

という意味ではないでしょうか。

一人というのは、人間が一人という意味ではなく、海獣の子供のテーマでもある、海=自然という「一人」と人類という「一人」の事になります。いわゆる椅子取りゲームのような状態です。

Aメロ

あなたが迷わないように開けておくよ

軋む戸を叩いて

何から話せばいいのか わからなくなるのかな

前奏歌詞部分の部屋は遠い先の未来の世界を表現しているだと仮定すると、

生き残るのは「一人」しかいない事に気付くように、迷わないように戸を開ける=少しでも気付いてももらうように努力する。

という意味だと思います。

何から話せばいいのかわからんくなる=急に苦しむ状況になってしまっては悲しいから少しでも分かりあいたい。

という意味だと思います。

サビ

星が降る夜に あなたに逢えた

あの夜を忘れはしない

大切なことは言葉にならない

夏の日に起きた全ての思いがけず光るのは海の幽霊

続いてサビです。ここでは少しシーンが変化します。

サビでは「海獣の子供」のワンシーンをそのまま表現していると思われます。

安海流花が東京の海に訪れた時のシーンをそのまま歌詞にしています。

ここで海と出会い、物語が進展していきます。いわゆる、海獣の子供の起点ともいえるシーンであり、印象が強いからではないかと推測します。

それから、夏の日をかけ、全て光のように一瞬で眩しい日々だった事を表現しています。

また曲のタイトルである「海の幽霊」はサビで登場します。タイトルと深い関係があるのは作中に登場する「隕石」です。原作ではこれを「人魂」と呼んで人の記憶の集合体と結び付けています。

この隕石は事件を引き起こし隕石が海に落下すると「世界では「白斑」を持つ魚が光となって消える現象が多発していました。

この現象だけでなく「空」と「海」を育てた「ジュゴン」が「現れては消える」姿を「幽霊」と表現していると考察します。

2番Aメロ

うだる夏の夕に こずえが船を見送る

いくつかの歌が囁く 花を散らして

あなたが何処かで笑う声が聞こえる

熱い頬の手触り

ねじれた道を進んだら その瞼が開く

歌詞に出てくる「こずえ」というのは、「樹木の先の部分」という意味です。

樹木の先が手でさよならをしているように見えるので、それを景色から読み取って表現しています。

ここでは人間側の観点から表現しているのではないかと考察します。

ねじれた道を進まないと、結局本当の真実には辿りつけない事を意味しています。大多数の人=みんなどこかで笑い合い平穏な日々を送っていても、ねじれた道を進まないと何も見えてこないという意味だと思います。

2番サビ(前半)

星の降る夜にあなたに逢えた

あの時を忘れはしない

大切なことは言葉にならない

夏の日に起きた全て

こちらは1番と同様の意味ですが、2番Aメロを聞いてからだと、また深く感じれます。

また、全く同じサビを歌う事で、より見ている人に重要な印象を与えます。または馴染みやすさを強調している可能性も高いです。

 2番サビ(アウトロ)

思いがけず光るのは海に幽霊

風薫る砂浜で また逢いましょう。

最後の歌詞、「風薫る砂浜で逢いましょう」という部分では、また人間も海も砂浜という境界線で出会える・共存できる事を願っている歌詞だと思います。

この部分が個人的にはしびれますね。

映画「海獣の子供」との関係と米津玄師の想いを考察

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では、今回の「海の幽霊」は映画「海獣の子供」の主題歌になっています。歌詞の意味でも少し考察したように、

海獣の子供の世界観や伝えたい内容などを素晴らしいぐらいにピックアップして歌詞にしています。

よって海獣の子供との関係はかなり強いものだと思います。

このクオリティーの高さには明確な理由がありました。

原作を初めて読んだのは10代の頃だと思うのですが、そのすごさに圧倒されたことを憶えています。今読み返してもあの時の衝撃は全く古びず、更に新しい発見をもたらしてくれます。
もし映像化されるのであれば歌を作らせてほしいなあなんていうふうに思ってたことが、今日になって実現するというのはなんとも感慨深いです。
原作が持ってるものに負けないよう、それでいてうまく寄り添えるようなものが、果たして自分に作れるのかと、ここ数ヶ月は問答の日々でした。今は映画館で流れる日を楽しみにしています。

引用元:米津玄師オフィシャルホームページ

 

主題歌を担当した米津玄師さんは「海獣の子供」原作コミックのファンなんです。

納得の完成度ですね。かなり昔の作品なので、映画化を期待する声も多かった事を私も覚えています。

主題歌も含め、原作の世界観を引き継げないと原作ファンを失望させてしまうリスクもかなり高いです。よって米津さんは原作をしっかり引き継げるようような主題歌作りをする想いはどのアーティストよりも強いと感じました。

まとめ

今回は海獣の子供の主題歌「海の幽霊」の歌詞の意味について紹介しました。

もともと言葉が多い作品ではないので、主題歌の重要性は高いです。

あくまで個人的な解釈なので、是非みなさんそれぞれで考察してみましょう!

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