天空の城ラピュタはなぜ滅んだ?ゴンドアの歌の意味から理由を考察

宮崎駿監督の超大作、天空の城ラピュタ。

天空の城であるラピュタを巡り冒険のストーリーが展開する最初から最後まで目を離せない名作といっても過言ではないでしょう。

その舞台となるラピュタは滅んだ設定になっています。今回はラピュタがなぜ滅んだのか考察していきます。

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天空の城ラピュタはなぜ滅んだ?

天空の城ラピュタはなぜ滅んだ?
https://twitter.com/toirohairoha/status/364330485255651328

天空の城ラピュタは高度な文明で未来的な部分を備える、とてもシータやパズゥたちが住む世界とはまるで別の時代に感じますよね。

実は明確な理由がいくつか存在すると考察します。

  • ラピュタの独裁する状況に地上が不満を持った
  • 科学の力に頼りすぎた
  • 疫病の襲われた
  • ラピュタ族の内部分裂(思想の違い)

それぞれ解説していきます。

ラピュタの独裁する状況に地上が不満を持った

天空の城ラピュタで滅んだ理由の一つとして考えられるのは、地上を離れ、文明の栄えた事により、いわゆる世界を全て自分たちの力で支配する事を望んでいたのだと思います。

ムスカをみていればよくわかりますが、独裁する・全てを自分のものにしたい意思が強い印象を受けます。

ラピュタ自体にも強力な兵器としても武力を備えてします。

よって、地上からは反対する勢力が生まれたのは確実だと思います。そこで、何かしらの対立が起こったことにより、慢心に隙が生まれ地上側の攻撃で滅んだと考察します。

科学の力に頼りすぎた

ラピュタでは、パズゥたちが暮らしている地上に比べ、相当な文明の発達していた事がわかります。

そもそも、「天空の城ラピュタ」の作品の大まかな設定として、「自然」と「科学」を対にした物語だと思います。

ラピュタは上層部が「自然」、下層部が「科学」ので構成された天空の城になります。

「科学」は便利だと言うことから、本来、人間を含む動物たちは「自然」に生かされている事を伝える意味もあります。

よって、科学が異常に発達し、頼りすぎたラピュタが大地を忘れ天空から世界を支配したことにより、罰を受けた=自然の力に脅かされたと考察します。

今作は、科学に頼っていては人間は生きていけない事を伝えています。「ラピュタで生きること」は「自然=地上を捨てること」を意味しています。

また、科学の力が発展しすぎたことにより、人間の欲を支配してしまい、結果的に破滅の道を歩んだのかもしれません。

疫病に襲われた

ムスカの家に伝わる『ラピュタ伝承』にて解説されていました。

ラピュタが滅びたのは700年であり、最高の富を持ち贅沢の限りを尽くしていたラピュタ人たちは正体不明の疫病に襲われたとされています。

免疫機能を侵す病気だったようで人々は以後やせ衰え、ささいな病気にも耐えられずに病に倒れていき遂に王の決断で地上に降りたされています。

降り立った地上の場所は不明ですが世界を支配した彼らは地上の人々の報復を恐れ
隠遁生活の地としてゴンドアの谷を選んだ事が暗示されています。

病気が治まってから空に戻らなかったのはそれまで人工的な国土に暮らしてきた彼らが本物の大自然に触れて億万の宝石に勝る価値に気付いたからだと思います。

完全に放棄された空中都市は役割を終えて伝説の中に埋もれていきましたが、そのまま残り続けていたのだと思います。

この説が最も有力ではあります。

ラピュタ族の内部分裂(シータ派・ムスカ派)

そもそも、高度な文明や科学の力を兼ね備えているのであれば、疫病が発生したとしても、その後も何らかの形でラピュタを継承していくと思います。

そうならなかった意味としては、ラピュタ族自体が分裂していたと過程します。

  • シータのように、地上の人々の想いも共に考えていけるラピュタ族。
  • ムスカの様に人々を支配することが正しいと思うラピュタ族。

そして、王になれるのは一人という点で内部闘争があったことは間違いないと思います。

この意味としては、独裁すること。人々を支配することは争いを産み、王になるものは民の事を考えれる人でなければ国は滅んでしまうことを物語っています。

そして、本編ではムスカが王になるためには、ムスカが知らない呪文を知ってるもう1人の王、シータが必要になります。

結局、ここでムスカはシータを力で支配するのではなく、共存することを選べる事ができれば、滅びの言葉を言う必要もなかったですし、ラピュタ自体も存続していたと思います。

まさに、過去にラピュタが滅んだのは、この二人の関係が物語っています。

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ゴンドアの谷の歌の意味から理由を考察

ゴンドアの谷の歌の意味から理由を考察

シータが物語終盤でゴンドアの谷の歌の意味を喋るシーンがあります。

「今は、ラピュタがなぜ滅びたのか、私よくわかる。ゴンドアの谷の歌にあるもの。土に根をおろし、風と共に生きよう。種と共に冬を越え、鳥と共に春を歌おう。」

「どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんのかわいそうなロボットを操っても、土から離れては生きられない。」

上記で紹介したラピュタが滅んだ理由から、地上へ降りたラピュタ族が悟った意味を表してします。

地上での人々の生活は自然に満ち溢れ、科学の力では得る事ができなかった幸福や愛を感じたのだと思います。

これは、天空の城ラピュタでの生活があったからこそ、より深く感じたことなのだと思います。

ゴンドアの谷の歌の意味は、まさに「天空の城ラピュタ」の世界で伝えたいことを集約した内容になっていると推察します。

まとめ

今回は天空の城ラピュタはなぜ滅んだのか?ゴンドアの歌の意味についても紹介しました。

今作はストーリーも非常に面白いですが、宮崎駿監督の伝えたい想いを読み取ることで何倍にも作品を楽しむことができます。

それぞれの答えがあると思います。是非、今回の記事が参考になれば幸いです。

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