宮崎駿監督の名作・天空の城ラピュタ。
物語はハッピーエンドを迎え、舞台となったラピュタも天高く登っていきエンドロールで終了します。
その結末の意味やパズーやシータはその後どうなったのかについて考察していきます。
天空の城ラピュタ・結末の意味は?
物語終盤、ラピュタ内部で銃を持つムスカにパズーとシータは追い詰められます。
そして、滅びの言葉「バルス」を唱えることで、ラピュタ城は崩れ落ち大きな根に囲われた巨大な飛行石と木だけが空高く登って行きます。
パズーとシータを心配するドーラ家。そこへグライダーが見えました。2人は木の根っこのおかげで助かる事ができました。
再会を喜ぶドーラ一家に別れを告げ、シータの故郷ゴンドアへ向かいます。
そして、エンドロールは高く宇宙へとラピュタは飛んで行き、終了となります。
この結末の意味は、ラピュタが宇宙の中へ旅立つことを意味しています。
巨大な飛行石の力で浮上しているだけのように思いますが、バルスで破壊するのであれば、飛行石のみ、または全てを粉々にした方がスッキリすると思います。
しかし、そのまま宇宙へと浮上することには意味があると考察します。
かつてラピュタ族が栄えた時代の記憶や願いとともに、天に昇華していくことを意味していると思います。
ラピュタ族はムスカのように支配するという欲が強かったものの、人間誰しもが同じ様な状況になることを伝えたいのだと思います。ムスカ自体も悪党ですが、人間です。
その象徴である「天空の城」を全て粉々にしてしまうのでは未来がありません。
ムスカのように、かつてのラピュタ族のように、今度は自然と科学の共存ができるように願いを込めて、天へと登っていったのだと考察します。
そんな願いが込められているのではないでしょうか。
パズーとシータのその後について考察
続いて、パズーとシータのその後についてです。本編ではゴンドアへシータを送り届けます。
その後は徳間書店刊の小説版エピローグにて語られています。
徳間書店刊の小説版エピローグは、ラピュタ崩壊から半年後の世界が描かれています。
故郷に戻って平和に暮らすシータの元にパズーから手紙が届きます。その内容は以下になります。
- ゴリアテ破壊は事故によるものだと軍や政府が隠蔽しようとしていること
- ドーラ一家が相変わらず海賊稼業を続けていること
- パズーが以前から作っていたオーニソプター(鳥型飛行機)がもうすぐ完成しつつあること
- 近いうちにオーニソプターでシータに会いに行こうとしていること
よって、小説版のエピローグでは、
- パズーは父親の想いを引き継ぎ続け(ラピュタの存在は確認したが、夢を持つこと)機械工としても一人前を目指します。
- シータはラピュタ族であることを胸に秘め、平穏に生活していく。
公開されている2人の「その後」になります。
さらに、その後について予想していきます。
おそらく、近いうちにシータのもとへパズーは訪れることになると思います。
そこで、近況をお互い報告しあうのではないでしょうか。そこから、2人は成長し、苦楽を共にする関係になると思います。
あれほどの冒険を2人でしていきたことで、パートナーとしてはこの2人以外では考えられないでしょう。
そして、パズーは機械工として収まる器ではないので、2人で世界を回る旅をしていくと思います。
ラピュタの一件で様々な想いを描き、成長した事で新しく見えてくることも多くなることでしょう。
幸せに二人で生活する姿も想像できますね。もちろん、ドーラ一家とも再会するのではないでしょうか。
その後の作品も見てみたいですね。
まとめ
今回は天空の城ラピュタ・結末の意味やパズーとシータのその後について考察していきました。
宮崎駿監督作品の中でも名作中の名作だと思います。
公開当時から30年以上経ちますが、近年のアニメーションの主軸であり、色褪せない作品になります。
是非、2人のその後も想像してみましょう!
「天空の城ラピュタ」などのジブリ作品は動画配信サービスでは配信されていないのですが、Netflixでジブリ作品を見る方法があるので何度もジブリ作品が見たい方は下の記事もご覧ください
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