天空の城ラピュタの代名詞とも言える、破壊の言葉「バルス」。
物語クライマックスシーンで登場する言葉であり、作品を知らない人でも有名なワードです。
今回はその呪文である「バルス」の意味や放送時間のいつ登場するのかについても紹介していきます。
天空の城ラピュタ・破壊の言葉(呪文)バルスの意味は?
物語終盤にムスカに追い詰められた、銃を持ったムスカの前に絶体絶命のパズーとシータ。
そこで2人は怯えることなく、決意を胸にラピュタ滅びの言葉である「バルス」を唱えます。
そして、ラピュタは崩壊し、なんとか脱出しハッピーエンドになります。
この「バルス」はシータのみが知る滅びの呪文になります。その意味は「壊す」「解体する」などが考えられますが、実はそれだけではありませんでした。
- ラピュタ語
- トルコ語
2つの意味があります。
ラピュタ語(バルス) | 「閉じよ」 |
トルコ語(「バルス」(barış/バルシュ)) | 「平和」 |
それぞれの意味を考察していきます。
ラピュタ語の「バルス」=「閉じよ」
まずはラピュタ語の意味です。こちらは表の意味になります。
決して、「破壊」「崩壊」などの意味ではなく、あえての「閉じよ」という意味です。
「閉じよ」=「終焉」
を意味しています。
かつて、ラピュタ族が天空の城で行ってきた歴史・想いや科学の功績などすべてを「終焉」へと導く意味を表しています。
ラピュタ自体を破壊するのではなく、全てを終わりにし、箱の蓋を閉じるように「無」に返す呪文になります。
まさに、「天空の城ラピュタ」の作品の終わり・終焉を物語っていますね。
トルコ語の「バルス」(barış/バルシュ)=「平和」
そして、もう一つの裏の意味としては、トルコ語で「平和」を意味しています。
そもそも、この「バルス」はトエル家(シータの家系)がラピュタ城を去って地上で庶民として生活をし始めたあとにもこれらの呪文だけは「おまじない」と言われ、シータの代まで伝えられてきた言葉になります。
よって、滅びの言葉や終わりを意味するのではなく、リセットする・悪い方向に向かってしまった時のまさに「おまじない」の言葉になります。
最初から、ラピュタを作り上げた時から、地球や世界にとって大きなリスクを生み出す事が予想されていたのだと思います。
そう考えると、どこまでも深い設定が「天空の城ラピュタ」には隠されています。この内容を聞いた時は、鳥肌が立ったのを覚えています。
以上の2つの意味が「バルス」にはあります。
補足:「リーテ・ラトバリタ・ウルス アリアロス・バル・ネトリール」の意味
バルス以外の呪文もあります。ムスカに捕まったシータが途方に暮れている時に、過去の記憶を思い出し、 「リーテ・ラトバリタ・ウルス・アリアロス・バル・ネトリール」と囁きます。
すると、ロボット兵が助けにきてくれるシーンがあります。
この呪文の言葉の意味は、「我を助けよ。光よ甦れ」になります。
ラピュタ族のみが使える呪文であり、ラピュタの科学技術をコントロール能力があります。
ただ、操作することは困難なため、非常ベル呼び出しのようなものになります。
緊急事態に使用できる呪文になります。こちらバルス同様、「おまじない」なので、「平和」を守るための呪文ではないかと推察します。
「バルス」の放送時間はいつなのかについて(ツイッター)
天空の城ラピュタが公開されたのは、1986年になります。まだ携帯電話も普及していない時代になります。
名作として地上波でも金曜ロードショーなどで放送され、現代まで引き継がれる作品になります。
そして、SNSが主流になりつつある近年、今回紹介している「バルス」をツイッターでリアルタイム投稿するのが定番となっています。
タイムライン上が「バルス」だらけになるのがもはや風物詩となっています。
そこで、今回は金曜ロードショーでバルスがいつの時間に登場するのか紹介します。
シータとパズーが「バルス!」と呪文を唱えるタイミングは
「天空の城ラピュタ」がスタートしてから1時間55分5秒後あたりである事がわかっています。
しかし、放送の都合上、多少のズレは生じます。
よって、シーンを目安にすると確実です。
ムスカが「3分間待ってやる」と言ってから65秒後に「バルス」が登場します。
金曜ロードショーであれば、「天空の城ラピュタ」がスタートした場合、「バルス」は23時20分ごろに発動することがわかっています。
2016年1月15日放送の金曜ロードショーでは、23時23分15秒との情報があります。
3分のタイムラグがあるので、やはりムスカのセリフから予想するのが一番確実だと思われますね。
まとめ
今回はバルスの意味や登場する時間について紹介しました。
バルスに「平和」という意味がある事は衝撃ですね。
どこまでもこだわり作られてる作品です。宮崎駿監督は、1986年にこのレベルの作品を産み出したことに鬼才を感じますね。
個人的には、名作中の名作なので、後世まで引き継ぎ続けたい物語の一つですね。
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