パラレルワールド・ラブストーリー

原作情報

パラレルワールド・ラブストーリー
パラレルワールド・ラブストーリー(映画化記念吉田健一イラストカバー版も展開中!)

パラレルワールド・ラブストーリー

東野圭吾 著 講談社文庫 刊

恋愛か、友情か
異色の本格恋愛ミステリー

親友の恋人は、かつて自分が一目惚れした女性だった。
嫉妬に苦しむ敦賀崇史。ところがある日の朝、目を覚ますと、彼女は自分の恋人として隣にいた。
混乱する崇史。どちらが現実なのか?
――存在する二つの「世界」と、消えない二つの「記憶」。
交わることのない世界の中で、恋と友情は翻弄されていく。

アイデアが生まれたのは20代。
小説にしたのは30代。
そして今ではもう書けない。

東野圭吾

定価:本体750円(税別)
著者プロフィール

東野圭吾

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者xの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川文庫)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP文芸文庫)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』(講談社文庫)で第48回吉川英治文学賞を受賞。他の著書に「加賀シリーズ」の『新参者』や『麒麟の翼』(ともに講談社文庫)、『人魚の眠る家』(幻冬舎文庫)、『危険なビーナス』(講談社)など多数。最新刊は『沈黙のパレード』(文藝春秋)。

映画へのコメント

本作について、「アイデアが生まれたのは20代。小説にしたのは30代。そして今ではもう書けない」とコメントした時、私は40代だったと思います。それからさらに十数年が経ち、もはや別人の作品のようです。ぶっ飛んだアイデアで、よく書いたものだと感心しますが、映像化となればさらにハードルが上がるはずで、一体どんなものができるのだろうと楽しみにしておりました。完成した映画を観てうなりました。複雑な構造を持ったストーリーから逃げることなく、見事に真っ向勝負した作品でした。監督をはじめとするスタッフの皆さんたちの度胸と自信が伝わってきました。主要人物たちの内面がいずれも極めて複雑にもかかわらず、時に繊細に、時に堂々と演じておられる若い役者さんたちの演技力にも圧倒されました。きっと多くの人が、この映画に翻弄されることでしょう。